こんにちは。
「お金のことは全然分からないけれど、もっと効率よく貯金がしたい。」
このように考えている方にとって「FP3級」は非常におすすめな資格です。
私にとってもFP3級の知識は毎日の生活の大きな糧になっています。
この記事では下記を説明しています。
・FP3級試験の内容について
・FP3級試験を受けて良かったこと
FP3級とは?
はじめに「FP3級」とは国家資格であり、正式名称は「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」です。
難易度に応じて1級から3級までの資格がありますが、3級は基礎知識の部分となり合格率が非常に高い試験となっています。
また、FP3級の試験は1月・6月・9月の年3回実施されていることから受験のチャンスが多いことも特徴です。
そもそもFPって何?という方は先に下の記事からご覧ください。
私が受験した理由
私は27歳の頃にFP3級を取得しました。
取得するまではお金に関する知識が全くなく、なるべくお金の勉強からは逃げて生きていきたいと思っていました。
そもそも勉強がとても嫌いだったため、まともに資格の勉強をしたこともなく、唯一持っている一般的な資格といえば車の運転免許ぐらいのものでした。
しかし、フリーランス1〜2年目でお金が無かったり他の借金があったことも重なり、お金の勉強をせざるを得ない環境に自分がいることに気付き、「やばい」と思ったことが受験するきっかけになりました。
FP試験の試験範囲
FP試験は3級〜1級の難易度を問わず、下記6分野の内容が均等に出題されます。
- ライフプランニングと資金計画 (年金、社会保険など)
- リスクマネジメント (生命保険やその他の保険など)
- 金融資産運用 (資産運用、株など)
- タックスプランニング (税金、確定申告など)
- 不動産
- 相続・事業承継
難しそうな言葉が並んでいますが、FP3級の内容は基本的なものばかりです。
そして「どれも生活には欠かせないものばかり」です。
学科試験と実技試験
FP試験は1級〜3級の難易度に関係なく、学科試験と実技試験があります。
両試験ともに6割以上正解していれば試験は合格となります。
また、FP3級には受験資格がありませんので、誰でも受験することが可能です。
2つの試験機関がある
FP試験は1級〜3級の難易度に関係なく、「金財(きんざい)」と「日本FP協会」の2つの試験機関によって実施されています。
2つの試験機関それぞれ試験方式が異なるので、自分に合ったほうを選択する必要があります。
それぞれの試験機関による内容の違いについては、下記の表をご参照ください。
学科試験
試験機関 | 試験時間 | 問題数 | 解答形式 | 満点 |
共通(金財・日本FP協会) | 120分 | 60問 | マークシート | 60点満点(36点以上で合格) |
学科試験の内容は、どちらの試験機関も共通です。
問題数は60問ありますが、前半30問がマルバツの2択、後半30問が1〜3の3択問題となっています。
実技試験
試験機関 | 試験時間 | 問題数 | 解答形式 | 満点 |
金財 | 60分 | 5題 | 記述式(1〜3の3択) | 50点満点(30点以上で合格) |
日本FP協会 | 60分 | 20問 | 記述式(1〜3の3択) | 100点(60点以上で合格) |
実技試験の内容は試験機関によって異なります。
金財は1題(1つの大きな問題)に対し、それに関連する問題が3問ずつ(計5題のため全部で15問)出題されますが、
日本FP協会は全く関連性のない問題が20問出題されます。
また、私は最初不安に感じていたのですが、実技試験だからといって試験官と直接話すようなことはありません。
どちらの試験機関での受験がおすすめかについては記事後半にて記載しております。
FP試験は「金財」と「日本FP協会」の2つの試験機関によって実施されている。
学科試験の内容は同じだが、実技試験の内容は異なるため自分に合ったほうを選ぶ必要がある。
FP3級を取得するメリット
「私生活」で役に立つ
FP3級の内容はどれも生活に必要なものばかりであるため、私生活で役に立つ可能性が高いです。
生命保険や住宅ローンの選び方なども自分で知識を付けておくことで、営業マンに騙されずに自分で判断できるようになります。
あくまでもFP3級の内容は基礎知識ですので、より深い知識を学びたいという方はFP2級の取得がおすすめです。
お金の苦手意識が無くなる可能性がある
私にとってはこれが一番大きな取得メリットです。
個人的に「意味は知らないけど聞いたことがある」というような言葉がたくさん出てきたので、資格取得後はニュースの内容などが頭に入りやすくなる印象を受けました。
試験勉強を始めたばかりの頃は聞き慣れない言葉ばかりで勉強が楽しくありませんでしたが、徐々に慣れていきお金に関する苦手意識も少しずつ消えていきました。
個人的な感想ですが、人生の役に立つ知識が増えたことで生活も好循環化していった
ような気がします。
また、お金に関する苦手意識が無くなる可能性も高い。
FP3級を取得するデメリット
「就活・転職」ではあまり役に立たない
FP3級は「自分のため」になる資格ではありますが、「就活や転職」ではあまり役に立たない資格とも言われています。
理由としてはFP3級の内容は基礎知識が多く、会社の業務内容との直接の関連性が低いということが挙げられます。
しかし、個人的には「FP3級 = お金に意欲関心がある」というイメージがあるため、金融業界や保険業界などを希望する場合には採用者側に好印象を与えるのではないかと思っています。
実際にFP2級以上を持っていると就活や転職にも役立つと言われています。
Q & A
難易度と合格率は?
FP3級は国家資格ですが、難易度が低めと言われています。
合格率も70〜80%と高いので、当時の私のように「全く金融知識がない」という方の登竜門として非常におすすめです。
勉強時間は?
FP3級の合格に必要な勉強時間は80時間〜150時間と言われています。
既に金融知識をお持ちの方であれば学習時間は大幅に短縮できるようですので、個人差が大きい資格だと感じました。
ご参考程度に私の学習時間は100時間でした。(金融業界の経験もなくほぼ金融知識ゼロの状態からスタート)
1日1時間の学習を3ヶ月ほど行えば充分合格できると思いますので、FP3級は気軽にトライできる資格と言えます。
おすすめの勉強方法は?
過去問を何度も繰り返すのがおすすめです。
FP3級の問題は過去問から出題されることが非常に多いので、テキストで1つずつ勉強していくよりも過去問で実践的に学んでいったほうがスムーズに覚えられるという印象を受けました。
下記の2冊は実際に私がFP3級取得時に使用していた本であり、とても丁寧に記載されていておすすめです。
こちらの本は左側が教科書(テキスト)、右側が問題集(過去問を含む)になります。
この2冊を用いたおすすめの勉強方法
私の場合はまずテキストを1周読み、その後はひたすら問題集を解き続けるという流れで学習を行いました。
1回目に読んだテキストの内容は全く頭に入ってきませんでしたが、何度も問題集を繰り返していると少しずつ分かるようになってきます。
問題集を解きながら「深掘りしたいな」と思う箇所があれば、テキストに戻ってその箇所をしっかり読んでみる。
個人的にはこのような勉強方法が一番インプットしやすかったです。
金財と日本FP協会どっちで受験するのがおすすめ?
記事上部の 2つの試験機関 に記載したように、FP試験には「金財」と「日本FP協会」の2つの試験機関があり、実技試験の内容のみが異なります。
個人的には「日本FP協会」で受験されるのがおすすめです。
理由としては、金財のほうが実技試験の問題数が少ないため、1問あたりの配点が高くなるという点があります。
また、金財は1題に対して3問出題されるため、最初の1問を誤ってしまうと残りの2問も連続して間違えてしまう可能性もあります。
このようなリスクを回避するためにも、個人的には日本FP協会で受験されることをおすすめします。
例外もある
実は、実技試験の内容は下表のように分かれており、金財の実技試験には2種類が存在します。
実技試験(金財) | 実技試験(日本FP協会) |
個人資産相談業務 or 保険顧客資産相談業務 | 資産設計提案業務のみ |
そのため、金財で受験する場合には「個人資産相談業務」もしくは「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選ぶ必要があります。
「保険顧客資産相談業務」とは保険会社に勤務している方などに向けた「保険特化」の試験となっているため、保険会社で勤務されている方はこちらを選ぶのがおすすめです。
金財の「個人資産相談業務」と、日本FP協会の「資産設計提案業務」に関しては同じようなものと考えられて良いかと思います。
まとめ
FP3級は「自分のため」になる資格として非常におすすめです。
個人的には日本の義務教育に入れてほしいと思っているぐらいおすすめです。
日本は「老後資金」のことを問題視していますが、日本の学校教育にはそのような「お金に関する教育」が全くありません。
そのため、少し残酷ではありますが自分から学習をしなければお金の知識は身につけられません。
勉強時間は約100時間ほど必要ですが、私はこの時間が貴重な自己投資になったと思っています。
また、私はこの資格を取得したことで「勉強が楽しい」という感覚を持つことができるようになりました。
FP3級を学習することで、生活を豊かにするためのお金の知識を身に付けていきましょう。