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【節約】基礎編:なるべくわかりやすくスマホの「格安SIM」について解説【固定費削減】

こんにちは。

近頃「格安SIM」という言葉が話題になり、一気に格安SIMを利用するユーザーが増えました。

私自身も2017年頃から4年ほど格安SIMを愛用しています。

実際に使用してみて、格安SIMに変えて良かったと感じることが非常に多かったので、今回は格安SIMの利用にまだ不安を感じている方に向けた記事を書いてみました。

この記事では下記を説明しています。
・格安SIMってどういう仕組み?
・格安SIMの良し悪しと特徴について

格安SIMとは

最近よく耳にする「格安SIM」とは何でしょうか?

格安SIMの意味を理解するために、まずはスマホがどのようにして動いているのかを理解しなければいけません。

まずは、スマホを動かすための重要なアイテムである「SIM(シム)カード」について触れていきます。

SIMカードとは


スマホには上の画像のような「SIMカード」が挿入されています。

スマホには必ずSIMカードが入っており、スマホ本体では無くSIMカードに契約者の電話番号や各種情報が記録されています。

このSIMカードが無ければ電話やデータ通信(4G通信)などを行うことが出来ません。
※ただし、SIMカードが無くてもWi-Fi環境下であればWi-Fiの電波を利用して通信を行うことは可能です。

私の個人的な考え方ではありますが、「スマホ本体を人間の体」、「SIMカードを人間の脳」のように全くの別物として考えてみてください。

例えば新しいスマホを買った場合でも、SIMカードが入っていなければそのスマホだけでは通信することができません。
※体だけがあり、脳が空っぽの状態。

そのスマホにSIMカードを挿入することで、はじめてスマホが使える状態になります。

毎月のスマホ料金は5,000円〜10,000円ほどが相場になりますが、簡単に言えばこれはスマホ本体ではなくSIMカードの利用に対して発生している料金です。

つまり、格安SIMというのはスマホ本体はそのままにSIMカードのみを格安SIMの会社(MVNOと呼ばれています)で安価で契約することで毎月のスマホ料金を抑えることができるという仕組みになっています。

スマホとSIMカードは別物であり、スマホにSIMカードを入れることではじめて電話やデータ通信ができるようになる。
そして、SIMカードを格安SIM会社(MVNO)で契約することで、毎月のスマホ料金を節約することができる。

SIMカードはどこに入っているの?

日頃からスマホを利用していても、「SIMカードを一度も見たことがない」という方も多いのではないでしょうか。

それは、携帯会社(au・docomo・softbankなど)のお店でスマホを新しく買ったり機種変更を行っている方の場合、販売員がSIMカードの抜き差しを代わりに行ってくれているためです。

一度スマホに挿入したSIMカードは取り出す必要がないため、ユーザーはSIMカードを目にする機会がないのです。

格安SIMを利用するメリット


続いては、実際に格安SIMを4年ほど利用して感じたメリットを書いていきます。

①毎月の料金が安い

格安SIMの最大のメリットは料金の安さと言えるでしょう。

多くの場合、格安SIMを利用することで毎月のスマホ料金を¥1,000〜¥3,000ほどに抑えることができます。

大手キャリア(au・docomo・softbankなど)の場合は¥7,000〜¥8,000ぐらいが相場になるので、大幅に固定費を削減できます。

②料金プランの種類が多い

格安SIMの会社(MVNO)は料金プランが多いという特徴があります。

大手キャリアの場合は料金プランが2・3種類ほどしか存在しないため、毎月の料金を無駄に支払ってしまうケースが多くなります。
※(例)毎月10GBのデータを使用しているのに対し、料金プランが3GBと20GBしか存在しないことから20GBのプランを契約せざるを得ない場合など。(使用していない残り10GBぶんの金額を無駄払いしている状態)

それに対し格安SIM会社は、場合にもよりますが1GB単位でプランを設定できるものもあるため、無駄なく自分のデータ使用量に合ったプランを選択することが可能です。

③2年契約などの縛りがほとんどない

格安SIM会社(MVNO)のSIMカードを利用する際の縛り(最低利用期間)は、全く無いものや6ヶ月〜1年間の場合が多いです。

大手キャリアの場合は基本的に2年契約が多く、2年以内の解約では1万円ほどの違約金が発生してしまいます。

更に2年使用後も一定期間内に解約を行わなければ自動契約が行われてしまいます。

これらのことから、格安SIM会社(MVNO)の方が断然縛りが緩いということが分かります。

格安SIMの最大のメリットは料金の安さですが、料金プランの多さや契約の縛り(制約)が緩いことも非常に大きなメリットと言える。

格安SIMを利用するデメリット


大手キャリアのスマホ(SIMカード)を利用している方にとって、デメリットと感じるであろうポイントを何箇所かピックアップしていきます。

①キャリアメールが使えない

格安SIMを利用する場合、キャリアメールを使用することが出来ません。

キャリアメールというのは大手キャリア特有のメールアドレスを指します。
※auの場合は「@ezweb.ne.jp」、docomoの場合は「@docomo.ne.jp」、softbankの場合は「@softbank.ne.jp」など。

このような上記のメールアドレスが使用できなくなるというデメリットがあります。

しかし、現在はLINEなどが普及したことでメールアドレスをそもそも使用しない方も多く、

私自身もメールはGmail(Google)などのフリーメールを使用しています。

現状、キャリアメールが使えずに困るといったことはほぼ無いと言えるでしょう。

②店舗が少ないので、店員から直接のサポートを受けにくい

格安SIM会社(MVNO)の場合は経費(人件費)削減のためか、実店舗がほとんどありません。

そのため私はサポートを受ける際、カスタマーサービスに電話を依頼しています。

正直、私の場合は店舗に行く時間と待たされる時間を考えると、電話で聞いた方が早いと思っているのであまりデメリットに感じておりません。

③LINEの「ID検索」が使えない

格安SIMに乗り換えてしまうと、LINEの友だち追加時に使用する「ID検索」が使用できません。

ですが、LINEの「QRコード検索」などは問題なく使用できるため、この点もそちらで代用することであまりデメリットにはならないのかなと個人的には思っています。

ユーザーによってはデメリットと感じる点もあるかもしれないが、私自身はデメリットと感じる点がない。

Q & A

通信速度は遅い?

格安SIMは通信速度が遅くて不安定という言葉を耳にすることがあります。

確かに大手キャリアに比べると少し速度は遅いのかもしれませんが、私が通常使用していて速度が遅いと感じるようなことはこれまでにありませんでした。

ちなみに私は「OCNモバイルone」という格安SIMを使用しています。

※勘違いしている方が多いのですが、ここで書いている「通信速度」は4Gや5Gなどのデータ通信のスピードにのみ影響し、Wi-Fiでの通信には影響しません。(Wi-fiは全く別の電波を使用して通信しているので、スマホやSIMカードの違いによる速度の差はありません。)

格安SIMの通信速度は普段使用するぶんには気にならないレベルにまで改善されている。

大手キャリアから格安SIMに乗り換えたいが、契約期間(2年縛り)がまだ残っている場合は?

このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。

個人的には中途解約金(違約金)を払ってでも乗り換えはアリだと思っています。

大手キャリアの中途解約金は1万円ほどかかる場合が多いのですが、目先の金額ではなく長期的な視点で考えることをおすすめしています。

大手キャリアの毎月のスマホ料金相場が¥7,000〜¥8,000なのに対し、格安SIMの場合は¥2,000〜¥3,000と毎月¥5,000ほどの差額があります。

つまり2ヶ月あればこの中途解約金(1万円)の元が取れてしまうので、2ヶ月目以降は毎月およそ¥5,000の固定費削減に繋がります。

※ただし、2021年頃から大手キャリアも対抗するプランを打ち出しているので、現在は見極めが重要となってきています。

中途解約金を払ってでも格安SIMに乗り換えることでたった2ヶ月ほどで元が取れてしまう。※現在は大手キャリアの格安プランも乗り換えの対象。

大手携帯会社の安価プランってどうなの?【ahamo、povo、linemoなど】

日本の大手キャリア3社(au、docomo、softbank)の携帯料金は「高すぎる」と以前から問題になっており、菅政権が携帯料金の70%削減を打ち出したことが話題になりました。

そこでその3社がahamo(アハモ)、povo(ポボ)、linemo(ラインモ)などの格安プランを発表し大きく値下げに踏み入りました。
よくCMや広告などでやっていますよね。

正直、この格安プランにより格安SIMとの価格差は殆ど無くなっています。

それでも私が格安SIMを使い続ける理由があります。

それは、大手キャリアの格安プランはコースの種類が少なく、一人一人に合ったプランが提案できていないということ。

格安SIM会社(MVNO)の多くの場合は1GBごとに細かくプランを設定できるので、この部分が強みになっています。

格安SIMと大手キャリアの格安プランは現状殆ど差がない状態。
それでも自由度の高さから個人的には格安SIMを推している。

まとめ

今回は格安SIMの基礎編ということで、「格安SIMに興味はあるけどよく分からない」という方に向けた記事を書きました。

今後は格安SIMの乗り換え方法や応用などについての記事も書いていく予定です。
 

私自身、これまで4年ほど格安SIMを使用していて不便だなと感じたこともなく、早く乗り換えて良かったと強く感じています。

このブログで強く訴えている「固定費の削減」というテーマ。

収入を増やすことは難しいですが、支出(固定費)を減らすことは難しいことではありません。

重要なのはスマホ料金を抑えることが食費などの変動費を抑えることとは異なり、自身の負担(ストレス)とはならず持続的なものであるということです。

毎月のスマホ代が5,000円安くなれば年間でなんと60,000円の節約に。生活の改善に大きくつながることでしょう。

格安SIMや大手キャリアの格安プランを積極的に利用して、どんどん生活を楽にしていきましょう。

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