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【節約】導入編:実際にスマホを格安SIMに乗り替える2つの方法を解説【固定費削減】

こんにちは。

ここ数年、スマホの「格安SIM」が非常に話題になっています。

しかし、「やってみたいけどよく分からない」「面倒くさそう」とお考えの方も多いのではないでしょうか?

今回はそのようなお悩みを抱えている方に向けた格安SIMの導入(乗り換えについての)記事になります。

この記事では下記を説明しています。
・格安SIMへの乗り換え手順

格安SIMとは

はじめに、格安SIMとは大手キャリア(au、docomo、softbankなど)よりも安い値段でインターネットや通話を利用できるサービスです。

詳しくはこちらの記事で解説しておりますので、「格安SIM(SIMカード)について全く分からない」という方は先に下の記事からご覧頂けると幸いです。

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格安SIMの導入方法

まず、格安SIMに乗り換える方法には下記の2種類があります。

・今使用しているスマホをそのまま使う場合
・スマホごと乗り換える場合

この2つで乗り換え方法が大きく異なるので、まずはご自身に合った方法をご選択ください。

【パターンA】今使用しているスマホをそのまま使う場合


現在使用しているスマホのまま格安SIMに乗り換える方法をご紹介致します。
ちなみに私はこちらの方法で乗り換えを行いました。

作業の流れは下記のようになります。

①SIMロック解除
②MNP予約番号の取得(=大手キャリアの解約)
③SIMカードの申し込み
④スマホで各種設定(APN設定)

ひとつずつ順番に見ていきます。

①SIMロック解除

大手キャリア(au、docomo、softbankなど)のスマホを使用している場合には、現在使用されているスマホのSIMカードのロックを解除する必要があります。

SIMロックとは

大手キャリアのスマホには、それぞれ他社のSIMカードを利用できないように利用制限(ロック)がかけられています。

たとえば、SIMロック解除前のauスマホを使用していた場合、格安SIM会社(MVNOと呼ばれています)の新しいSIMカードを挿入してもスマホは動作しません。

あらかじめスマホのSIMロックを解除しておくことで、はじめて他社(格安SIMなど)のSIMカードを使えるようになります。

同じ回線を再び利用する場合は、このSIMロック解除作業を行う必要はありません。
(例)au → UQmobile(au専用)、softbank → Y!mobile(softbank専用) など

また、「SIMフリー」と呼ばれるSIMロックがかかっていないスマホに関しても、このSIMロック解除作業は不要となります。

SIMロックの解除手順

SIMロックの解除には、「ショップで行う方法」と「ウェブサイトで行う方法」の2種類があります。

注意点として、ショップで行う場合は店員がすべての作業を代わりに行ってくれますが、3,000円ほどの手数料がかかります。

現在はウェブサイトでSIMロックを行う方法も難しくないため、個人的にはこちらがおすすめです。(手数料無料)

au、docomo、softbankそれぞれ解除方法が異なりますのでご注意ください。

大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合は、はじめに今使用しているスマホ(端末)のSIMロックを解除する必要がある。
手数料がかからないウェブでの解除がおすすめ。

②MNP予約番号の取得

続いては乗り換え元のキャリア(au、docomo、softbankなど)からMNP予約番号を取得します。

MNPとはモバイルナンバーポータビリティの略称で、現在使用している電話番号をそのまま新しいスマホに引き継ぐ際にこの予約番号が必要になります。

また、「MNP予約番号を受け取る = 乗り換え元のキャリアを解約する」ことも指しています。

私も最初は不安でしたが、キャリアを解約してもそのキャリアのSIMカードが使えないだけでスマホ自体は使用できるので問題ありません。
※スマホのローンが残っている場合も問題なく解約できます。(ローンの支払いだけは残る)

MNP予約番号の受け取り方

直接店舗に行くだけではなく、電話やウェブサイトによる手続きも可能です。

これまではMNP予約番号を取得するのに3,000円ほどの料金がかかっていたのですが、2021年3月17日より各キャリアともに無料になりました。

※MNP予約番号の有効期限は15日間のみとなっているのでご注意ください。
MNP予約番号取得後はすぐに次項(手順③)の作業を行う必要があります。

格安SIMへの乗り換えにはMNP予約番号が必要であり、それは同時にキャリアの解約を意味するがスマホはそのまま使うことができる。

③SIMカードの申し込み

続いて格安SIM業者(MVNOと呼ばれます)の店舗もしくはウェブサイトより、新しいSIMカードの申し込みを行います。

必要な持ちものは下記の通りです。

・MNP予約番号
・本人確認書類
(免許証など)
・クレジットカード(不要な場合も有り)
・Gmailなどのフリーメールアドレス(@ezweb.ne.jp、@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp)が使用できなくなるため。

注意点①

MNP予約番号の有効期限は15日間と短いことに加え、有効期限が10日間以上残っている状態(予約番号取得から5日以内)に手続きを行う必要があるためご注意ください。(例外もあります)
仮に有効期限が切れてしまっても、現在は無料で再度MNP予約番号の取得を行うことはできます。

注意点②

格安SIM業者(MVNO)は店舗数が非常に少ないという特徴があります。

私が格安SIMに乗り換えたのは2017年頃でしたので、店舗が全く普及しておらず全てウェブサイト上で手続きを行いました。

ウェブサイト上での手続きも難しくありませんが、不安な方は店舗のある格安SIM業者(MVNO)を選び、店員から対応を受けるのがおすすめです。
現在だと家電量販店の中に店舗を持っている格安SIM業者(MVNO)も多くなっています。

注意点③

以前、格安SIM業者(MVNO)によっては「MNP予約番号の取得(キャリア解約)から格安SIM業者(MVNO)の新しいSIMカードが届くまでの間、これまで使用していたスマホを使えなくなる」という問題が起きることがありました。

現在はほぼ解消されているかと思うのですが、念のため乗り換え先の格安SIM業者(MVNO)のホームページなどを確認されることをおすすめしています。

新しいSIMカードの申し込みは店舗・ウェブサイトどちらでも可能。
MNP予約番号の期限は短いので注意。

④スマホで各種設定(APN設定)

乗り換え先の格安SIM業者(MVNO)でSIMカードの購入手続きが終わったら、およそ3〜5日後に新しいSIMカードが届きます。

新しいSIMカードが到着後、現在使用しているスマートフォンのSIMカードを取り出し、新しいSIMカードを挿入します。
※この時点ではまだ使えません。(Wi-Fiは使えるが4Gや5Gなどのデータ通信ができない状態)

ここで接続を行うために「APN設定」と呼ばれる作業が必要になります。

設定方法に関しては下記のリンクをご参照ください。


【引用元】 AEONモバイルホームページ > 格安SIM・格安スマホの基礎知識 > APN設定を行う方法とは?Android・iPhoneそれぞれの手順を紹介

 

APN設定が終了し、データ通信の接続ができれば乗り換え作業はすべて完了となります。

大変お疲れ様でした。

これまで使っていたスマホに格安SIM業者(MVNO)の新しいSIMカードを挿入し、APN設定を行うことで乗り換え作業はすべて完結。

 

【パターンB】スマホごと乗り換える場合


もう一つの乗り換えパターンは、スマホとSIMカードの両方を新しいものに乗り換えるという方法です。

こちらの方法は比較的簡単ですので、「スマホが寿命なのでそろそろ機種変したい」と思っている方におすすめです。

作業の流れは下記のようになります。

①MNP予約番号の取得 (※現在使用している電話番号を引き継ぐ方のみ必要
②SIMカード及び新しいスマホの申し込み
③スマホで各種設定(APN設定)

ひとつずつ見ていきます。

①MNP予約番号の取得(※電話番号をそのまま使う方のみ)

まず、こちらのパターンの場合は新しいスマホを購入する為、SIMロック解除の手続きを省略することができます。

また、格安SIM業者でスマホとSIMカードを新たに購入するということで、電話番号を新たに取得し直すという方も多いでしょう。

そのような方はMNP予約番号の取得も不要になります。(MNP予約番号は電話番号を引き継ぐ場合にのみ使用するため)

よって、電話番号を引き継ぎたいという方に限りMNP予約番号を取得する必要があります。

取得方法は前述した 【パターンA】MNP予約番号の取得 と同様です。

新しいスマホを購入する為、SIMロックの解除作業は不要となる。
電話番号を新しくする場合はMNP予約番号の取得も不要なので飛ばして次項(②)へ。

②SIMカード及び新しいスマホの申し込み

続いては格安SIM業者(MVNO)にて新しいスマホとSIMカードをセットで購入します。

新しい電話番号を使用する方の場合、乗り換え作業はここからのスタートになります。

購入時の流れは 【パターンA】SIMカードの申し込み と同様ですが、追加でスマホを同時にMVNOから購入する必要があります。

自分が購入したい格安SIM業者(MVNO)の店頭もしくはウェブサイトにてSIMカードとスマホを合わせて購入する。

③スマホで各種設定(APN設定)

乗り換え先の格安SIM業者(MVNO)でSIMカードの購入手続きが終わったら、およそ3〜5日後に新しいSIMカードが届きます。

新しいSIMカードが到着後、現在使用しているスマートフォンのSIMカードを取り出し、新しいSIMカードを挿入します。
※この時点ではまだ使えません。(Wi-Fiは使えるが4Gや5Gなどのデータ通信ができない状態)

ここで接続を行うために「APN設定」と呼ばれる作業が必要になります。

APN設定の流れは 【パターンA】スマホで各種設定(APN設定) と同様です。

APN設定が終了し、データ通信の接続ができれば乗り換え作業はすべて完了です。

新しいスマホとSIMカードが届いた後にAPN設定を行わなければデータ通信ができない。
設定方法はパターンAと同じ。

まとめ


今回の記事は「大手キャリアから格安SIMへの乗り換え」というテーマでした。

乗り換え方法について少しでもご参考になれば幸いです。

大手キャリアも最近は格安プラン(ahamo、povo、linemoなど)を出し始めましたが、私は格安SIMのメリットの方がまだ大きいと思っています。

いずれにしても、

「毎月のスマホ代が5,000円以上」

「格安SIMは使いにくそうで怖い」

このような時代はここ数年で完全に終わったと思っています。

格安SIMへの乗り換えは面倒と考える方も多いですが、一度行うことでその効果(固定費の節約)がずっと続きます。

乗り換えに悩んでいる方は、少しでも早いアクションを起こされることを強く推奨致します。

 
乗り換えの手間より、乗り換え後のメリットを意識して行動していきましょう。