こんにちは。
最近話題の格安SIMですが、「種類が多すぎてどれを選べば良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
私自身もこれまで4年間「OCNモバイルONE」という格安SIMを使ってきましたが、他にも良いものがあるのではないかと思い、今回その調べた内容を記事にまとめることにしました。
比較的人気の高い格安SIM業者(MVNO)8社の特徴を簡単にまとめましたので、乗り換え時のご参考にして頂ければと思います。
この記事では下記を説明しています。
・格安SIM8社の特徴紹介
・おすすめの格安SIMまとめ
格安SIMとは
はじめに、格安SIMとは大手キャリア(au、docomo、softbankなど)よりも安い値段でインターネットや通話を利用できるサービスです。
詳しくはこちらの記事で解説しておりますので、「格安SIM(SIMカード)について全く分からない」という方は先に下の記事からご覧頂けると幸いです。
格安SIM業者(MVNO)ごとの特徴
現在日本には500社以上の格安SIM業者(MVNO)があると言われています。
今回はその中でも個人的に人気があると判断したMVNO8つをピックアップし、簡単に特徴をまとめました。
※通話可能な「音声対応SIM」を前提とした記事の内容になっています。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは私が現在使用しているドコモ回線の格安SIMです。
料金が安い
音声対応SIMは1GB月額770円(税込)からのスタートとなっており、私は3GB月額990円(税込)のプランを利用しています。
また、10GBのプランは業界最安値であり月額1,760円(税込)となっています。
OCN光とセット割引
ご自宅のネット回線に「OCN光」を利用されている方の場合、月額料金が上記の料金から更に毎月220円割引となります。
回線速度も安定して速い
OCNモバイルONEはドコモ回線を利用して通信を行いますが、ドコモ回線を使用するMVNOの中ではとても通信速度が速いです。
また、繋がりにくいと言われる平日昼間の通信速度も安定していることが大きな特徴です。
データ容量の繰り越しに対応
当月内で余ってしまったデータを翌月に繰り越すことができるのが特徴です。
これにより予想外のデータ消費にも柔軟に対応できるようになり、データを無駄なく使用することができるようになります。
OCNモバイルONEは全体的にバランスが良く、非常に使いやすい。
楽天モバイル
楽天モバイルは自社回線(楽天回線)を持っており、au・docomo・softbankに続く第4のスマホキャリアと呼ばれています。
※今回の記事では格安SIM(MVNO)のひとつとして取り扱っています。
Rakuten UN-LIMITが強力
毎月のデータ使用量が1GB以下であれば料金が0円になります。
また、月額3,278円(税込)で「データ使用量無制限」「高速通信(5G対応)」「通話料無料」と非常に強力なプランになっています。
注意点としては、「楽天回線」の通信エリアが限られているということ。
人口の少ないエリアにはまだ普及されておらず、普及外のエリアでは「au回線」の通信となります。(データ使用量も毎月最大5GBまでの制限あり)
楽天ポイントが貯まる
楽天モバイルでは、月額料金110円につき1ポイントが還元されます。
更に音声通話SIMを利用している方の場合は、楽天市場で買い物を行った際のポイント付与が2倍になります。
日頃から楽天市場で買い物を行っている方にとっては非常に大きなメリットと言えるでしょう。
クレジットカード不要
一般的にスマホ料金の支払いにはクレジットカードが必要となりますが、楽天モバイルの場合は「口座振替」と「デビットカード払い」が対応しています。
※デビットカードは楽天銀行とスルガ銀行のみ対応。
店舗数が多い
家電量販店を中心にショップ(実店舗)が多いという特徴があります。
店員から直接サポートを受けることができるため、「はじめての格安SIMでよく分からない」という方にも安心ですね。
楽天モバイルは機能盛りだくさんで非常に注目度が高い。
楽天回線対応エリアの普及が期待される。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBE(ビッグローブ)モバイルはドコモ回線に対応しています。
エンタメフリーオプション
BIGLOBEモバイル最大の特徴は、動画や音楽配信サービス(YouTube・U-NEXT・Apple Music・Spotifyなど)が使い放題になるエンタメフリーオプションです。
毎月税込308円(最初の6ヶ月間は無料)で上記サービスのデータ使用量が一切かかりません。
シェアSIM機能
格安SIM業者の中では珍しく、複数台のスマホ(家族など)でデータ使用量を共有することができます。
家族で格安SIMへの乗り換えを検討している方の場合、一人一人格安SIMの契約を行うのは手間のかかる作業です。
シェアSIM機能であれば1契約にまとめて利用できるので手続きも簡単になります。(6GBで契約し、家族二人で3GBずつ分けるなど)
動画や音楽配信サービスをよく利用する方はBIGLOBEモバイルがおすすめ。
イオンモバイル
イオンモバイルはau回線とdocomo回線に対応しています。
10GBまでは1GB刻みのプランがある
イオンモバイルの料金プランは1GB刻みになっており、料金も安価に設定されています。
自分が毎月どれぐらいデータを使用するか把握できている方にとっては、とても使い勝手の良いプランです。
シェア音声プラン
BIGLOBEモバイルの「シェアSIM」同様に、複数のスマホで容量のシェアが可能です。
※SIMカード2枚目以降は700円の追加料金あり。(5枚目以降は200円)
データ容量の繰り越しに対応
当月内で余ってしまったデータを翌月に繰り越すことができるのが特徴です。
これにより予想外のデータ消費にも柔軟に対応できるようになり、データを無駄なく使用することができるようになります。
イオン店舗でサポート対応可能
イオンモバイルはイオン店内の携帯電話コーナーでサポート対応を受けることが可能です。
上手に使えば、「修理ついでにイオンで買い物」なんてこともできてしまいます。
イオンモバイルはOCNモバイルONE同様に非常に使い勝手が良い。
イオン店舗内でサポートを受けられるのも大きなメリット。
mineo
mineo(マイネオ)は、au・docomo・softbankの3回線すべてに対応しています。
また、ユーザー同士の助け合いに力を入れているとても面白いMVNOです。
「パケットギフト」機能
パケットギフトは、自分の余ったパケット(データ容量)を他のmineoユーザーにプレゼントしたり、貰ったりできるサービスです。
家族に限らず誰にでも送ることができるので、記念日にプレゼントとして送ったり、「月末までデータが持たない」と話す友人を助けてあげたりといろいろと楽しい使い方ができます。
「ゆずるね。」機能
平日の昼間は多くの方がスマホを触るため、なかなかネットに繋がらないという方も多いのではないかと思います。
「ゆずるね。」機能は、そのような方を助ける為の宣言をする機能です。
宣言をすることで12時〜13時の通信速度が落ちますが、「ゆずるね。」を実施した(助けてあげた)回数によって様々な恩恵を受けることができます。(1ヶ月間夜間のデータ消費ゼロ、24時間データ消費ゼロなど)
夜勤の方などに非常にメリットの大きい機能と言えます。
コミュニティ機能
mineoでは「マイネ王」と呼ばれるユーザー同士が交流できるコミュニティサイトが普及しており、現在は50万人以上が登録しています。(mineo利用者の二人に一人以上が登録)
マイネ王には、分からないことを質問できる「Q & A」、ファン同士が交流できる「掲示板」、サービス内容に向けて提案ができる「アイデアファーム」など様々なサービスがあります。
料金が全体的に安い
mineoの料金プランは全体的に安く設定されています。
特に20GBプランは2,178円(税込)と他社に比べて圧倒的な安さになっています。
良いサービスに加え、コミュニティ性を重視した面白さも持ち合わせるmineo。
20GBプランは非常にお得。
IIJmio
IIJmio(アイアイジェイミオ)はau回線とdocomo回線に対応しています。
料金が全体的に安い
IIJmio(みおふぉん)の料金プランは全体的に安く設定されています。
特に音声SIMの2GBは858円(税込)、4GBは1,078円(税込)と圧倒的な安さになっています。
信頼性が高い
IIJmioは日本初の商用インターネット接続サービスを開始したインターネットイニシアティブという会社が運営しており、信頼感のある老舗ブランドとして広く認知されています。
IIJmioは実力と信頼のある老舗プランド。
毎月のデータ使用量が2GBと4GBにこだわりのある方におすすめ。
UQmobile
UQモバイルはauのサブブランドという位置付けになります。
通信速度がかなり速い
auのサブブランドということもあり、通信速度は大手キャリアとほぼ変わりません。
また、格安SIM(MVNO)は平日昼に繋がりにくいことが多いですが、その点を補えているのが大きな特徴です。
口座振替に対応している
格安SIMの毎月のスマホ料金はクレジットカード払いに限定されることが多いですが、UQmobileは口座振替にも対応しています。
店舗数が多い
家電量販店を中心にショップ(実店舗)が多いという特徴があります。
店員に直接聞くことができるため、はじめての格安SIMでよく分からないという方にも安心ですね。
UQmobileはauのサブブランドであり、auからのはじめての乗り換えや速度にこだわりのある方におすすめ。
値段はMVNOの中では高い。
Y!mobile
最後はsoftbankのサブブランドであるY!mobile(ワイモバイル)です。
Y!mobileはYahoo!(ヤフー)モバイルの略称になります。
通信速度がかなり速い
softbankのサブブランドということもあり、UQmobile同様に通信速度が非常に速いです。
また、平日昼の繋がりにくい時間帯の接続においても通信速度が安定しています。
店舗数がダントツで多い
Y!mobileの店舗数は全国に1,000店舗以上あり、他の格安SIM業者(MVNO)と比べても圧倒的に多いです。
はじめて格安SIMに乗り換える際も店員から直接のサポートを受けることができるので安心です。
Y!mobileはsoftbankのサブブランドであり、softbankからのはじめての乗り換えや速度にこだわりのある方におすすめ。
実店舗数が圧倒的に多いので、店員から直接サポートが受けやすい。
値段はMVNOの中では高い。
それぞれのプランを比較
続いては、8社のプランを料金面・速度面・サポート面に分けて見ていきます。
料金面
データ容量ごとに価格の安いMVNOをピックアップしました。(音声対応SIMの料金)
1GB ・・・ 楽天モバイル【UN-LIMIT】(0円)、OCNモバイルONE(770円)
2GB ・・・ IIJmio(858円)
3GB ・・・ OCNモバイルONE(990円)、楽天モバイル【UN-LIMIT】(1,078円)
4GB ・・・ IIJmio(1,078円)
5GB ・・・ mineo、イオンモバイル(1,518円)
6GB ・・・ OCNモバイルONE(1,320円)
10GB ・・・ OCNモバイルONE(1,760円)、mineo(1,958円)
20GB ・・・ IIJmio(2,068円)、mineo(2,178円)、楽天モバイル【UN-LIMIT】(2,178円)
無制限 ・・・ 楽天モバイル【UN-LIMIT】(3,278円)
※通話料金は含めておりません。
表をまとめると、
IIJmioやOCNモバイルONEの料金が全体的に安いということが分かります。
例えば容量5GBについては、IIJmioやOCNモバイルONEが上記の表に記載されておりません。
しかし、これは単純に両社ともに5GBを取り扱っていないというだけです。
実際に表を見ると、mineoやイオンモバイルの5GB料金よりもOCNモバイルONEの6GB料金の方が安いということが分かります。
また、楽天モバイルUN-LIMITは1GBや無制限などのデータが極端に少ないもしくは多いプランにおいては圧倒的に料金が安く、全体的に見てもとてもバランスが良いと感じます。
その一方で、UQmobileやY!mobileなどのサブブランドはCMなどによく使われることから知名度は高いものの、ほかのMVNOと比べると料金が高めに設定されています。
全体的に見ると、料金面ではIIJmio・OCNモバイルONE・楽天モバイルUN-LIMITが安価に設定されている。
速度面
続いては速度面を見ていきましょう。
通信速度はやはりサブブランドのUQmobile・Y!mobileが強いです。
平日のお昼にネットに繋がらずお悩みの方には、これらのサブブランドがおすすめです。
しかし、全体的な速度を見てみると格安SIM業者(MVNO)ごとの速度差はほとんどありません。
私自身もOCNモバイルONEを使用しているうえで速度が遅いと感じたことはないですし、極端に速度を気にするような方で無ければあまり深く考えなくても良いポイントかなと思っています。
料金は高くなるが、速度を重視する方にはUQmobileやY!mobileがおすすめ。
格安SIM業者(MVNO)ごとの速度差は、普段の使用で気になるほどではないと個人的に思っている。
サポート面
店舗の有無
はじめての格安SIMへの乗り換えは、不安に感じる方も多いかと思われます。
そのような際は店員から直接サポートを受けられるのがおすすめです。
店舗数で見るとY!mobileが圧倒的に多く、UQmobileや楽天モバイル、イオンモバイルなどもそれなりの店舗数があります。
その他のサポート
大まかですが、サポートを重視する方は下記の点などで選ばれるのもおすすめです。
動画や音楽配信サービスをよく利用する方 ・・・ BIGLOBEモバイル
コミュニティ性を重視する方 ・・・ mineo
信頼性を重視する方 ・・・ IIJmio
クレジットカードを使用したくない方 ・・・ 楽天モバイル、UQmobile など
そのほかにも「データ容量の翌月繰り越し(OCNモバイルONE、イオンモバイルなどが対応)」のサポートは個人的に便利だなと感じています。
今回の記事ではサポート面まであまり深く記載できませんでしたが、この記事に書いていない内容でも各社たくさんのサポート(サービス)を用意しています。
ご興味のある方はMVNO各社のウェブサイトをぜひご覧ください。
サポート内容は各社様々。はじめての格安SIMで不安の方は店舗の多いMVNOを選ぶのがおすすめ。
まとめ
今回の記事は格安SIMの業者(MVNO)ごとの違いについてまとめた内容でした。
格安SIM業者(MVNO)を選ぶ際は、料金面・速度面・サポート面など自分がどの点を重視するかがポイントになります。
結論。おすすめはこれ!
ざっくりとした個人的な判断で申し訳ないのですが、おすすめは「楽天モバイル」と「OCNモバイルONE」です。
楽天モバイルについて思うこと
楽天モバイルには他社にないようなサポートが多く、差別化がしっかりされています。
料金プランが全体的に安いうえに、ポイント還元や店舗数の多さなどサポート面においても充実しており、非常に弱点が少ないと言えます。
はじめての格安SIMにも非常に向いています。
楽天回線エリアが普及途中ではありますが、エリア内にお住いの方であれば個人的には楽天モバイル一択で良いのではないかと感じるほどです。
OCNモバイルONEについて思うこと
自分がこれまで使用している格安SIMということもありますが、料金と速度のバランスが非常に良いことからとても気に入っています。
私は毎月3GBのプランを利用していますが、不便なく毎月のスマホ代を1,000円以下に抑えられています。
楽天モバイルの楽天回線エリアと5G回線の普及によってはそちらに乗り換えようと思っていますが、現状このままOCNモバイルONEを使用し続ける予定です。
次回の記事では大手キャリア(au・docomo・softbank)が発表した注目の格安プラン(povo、ahamo、linemo)はどうなのか格安SIMと比べてみたいと思います。
格安SIMへの乗り換え(固定費の節約)は家計管理においてとても重要です。
毎月数千円の違いでも、長い目で見れば金額差は大きなものになります。
自分に合った格安SIMを選び、無駄の少ない生活を送りましょう。