こんにちは。
2021年はau・docomo・softbankなどの大手キャリアが格安プランを発表したことが話題になりました。
それがきっかけで格安SIM(MVNO)の知名度も一気に広がりました。
しかし、あまりにもプランの種類が多すぎて「どれを選べば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では大手キャリアの格安プランの内容を確認したうえで、どのプランがお得なのか実際に比較してみたいと思います。
この記事では下記を説明しています。
・格安プランの内容を整理(povo・ahamo・linemo)
・大手キャリアの格安プランと格安SIM(MVNO)の内容を比較
格安SIMとは
はじめに、格安SIMとは大手キャリア(au、docomo、softbankなど)よりも安い値段でインターネットや通話を利用できるサービスです。
詳しくはこちらの記事で解説しておりますので、「格安SIM(SIMカード)について全く分からない」という方は先に下の記事からご覧頂けると幸いです。
それでは、実際に格安プランの内容を見ていきます。
au格安プラン「povo」の特徴
料金プランは1種類のみ
まずはauの格安プランである「povo(ポボ)」について。
povoのデータ使用量は「20GB」となっており、毎月の料金は2,728円(税込)です。
もし20GBを超えてしまった場合は、1GBを550円(税込)で追加することができます。
また、220円(税込)で購入から24時間の間はデータを無制限で使用できるというオプションもあります。
新料金プラン「povo2.0」
auから「povo2.0」という新料金プランが発表され、2021年9月下旬からアップデートされます。
このプランは基本料金を0円とし、「トッピング」という形で自分のデータ使用量にあったプランを追加
できるという内容です。
詳しくは下記のリンクをご参照ください。
自分のデータ使用量に応じて料金が変わるというのは「楽天モバイルUN-LIMIT」に似ています。
おそらくpovo2.0は格安SIMへの対抗プランなのではないかと思います。
通話料金は別途かかる
povoは30秒あたり22円(税込)の通話料がかかります。
もし1ヶ月間に10分間の通話をした場合は、440円の通話料金が別途かかるということになります。
かけ放題プランもあり、
5分通話かけ放題は、550円(税込)。
無制限かけ放題は、1,650円(税込)となっています。
※povo2.0でも通話料金は同様です。かけ放題プランの内容や料金も同様で、こちらは新たにトッピングの中に含まれることになりました。
povo2.0へのアップデートにより、自分のデータ使用量に合ったプランを選択できるようになった。 ※2021年9月下旬から。
docomo格安プラン「ahamo」の特徴
料金プランは1種類のみ
続いてはdocomoの格安プランである「ahamo(アハモ)」について見ていきます。
ahamoのデータ使用量は「20GB」となっており、毎月の料金は2,970円(税込)です。
もし20GBを超えてしまった場合は、1GBを550円(税込)で追加することができます。(auのpovoと料金は同じ)
また、dカードを持っていると毎月1GBを無料で受け取ることができます。
※dカードゴールドを持っている場合は毎月5GBを無料で受け取ることができます。
最大5分間の通話が無料
ahamoの特徴は5分間の無料通話機能が基本料金に含まれていること。
1度の通話につき最大5分間まで無料になるので、5分以内であれば何度通話しても料金がかかりません。
また、auのpovoや後述するsoftbankのlinemoでは通話料金が別途かかりますが、その点を気にする必要がなくなるのもメリットの一つです。
※ただし、5分間を超える通話にはご注意。
唯一、キャリアからのサポートが受けられる ※有償
ahamoのみdocomoの窓口にて新規申し込みや申し込み後のサポートを受けることができます。
※povoやlinemoはそれぞれの窓口に持っていってもサポートを受けられません。
しかし、サポート料金が3,300円と高額であるため注意が必要です。
ahamoは通話料金5分間無料かつサポート対応も可能。
ただし、サポート料金が発生することには要注意。
softbank格安プラン「linemo」の特徴
料金プランは2種類
最後に、softbankの格安プランである「linemo(ラインモ)」について見ていきます。
linemoには下記の2種類のプランがあります。
・ミニプラン
→ データ容量3GB、月額990円(税込)
・スマホプラン
→ データ容量20GB、月額2,728円(税込)
自分のデータ使用量に合わせてプランを選択できるのがlinemoの特徴になります。
LINEのデータ使用量が無制限
linemoには、「LINEギガフリー」という機能が付いています。
これにより、LINEアプリでのデータ容量がかかリません。(トーク・通話・データ送受信など)
通話料金は別途かかる
linemoは、povo(au)と同様に30秒あたり22円(税込)の通話料がかかります。
もし1ヶ月間に10分間の通話をした場合は、440円の通話料金が別途かかるということになります。
かけ放題プランもありますが、こちらもpovoと同じ料金設定になっています。
5分通話かけ放題は、月額550円(税込)。
無制限かけ放題は、月額1,650円(税込)。
しかし、linemoには最初の1年間のみ割引の特典があります。
5分間通話無料プランは月額550円 → 0円。
無制限通話無料プランは月額1,650円 → 1,100円。
linemoは2種類のプランから自分にあったほうを選択することが可能。LINEアプリのデータ使用量は無制限。
格安プランの注意点
申し込みはオンライン限定
大手キャリア3社の格安プランはオンライン(スマホやPC)のみの受付となっています。
この点が非常に厄介で、3社それぞれ店頭(店員)による対応を受けることができません。
※契約後の相談などのサポートも受けられません。(ahamoのみ3,300円の有償サポートは可能)
「スマホ料金を安く使用したいなら責任も取らないから自分で契約して。」という大手キャリアの強気の姿勢が伝わってきます。
「大手キャリア」という安心感はあるものの、こうして考えると楽天モバイルやイオンモバイルのような実店舗の多い格安SIM(MVNO)を利用し、店員から直接サポートを受けたほうが安心感が強いのではないかと個人的には思っています。
格安プランは、基本的に店頭や電話によるサポートを受けることができないため要注意。
格安プランと格安SIMの内容比較
それではこれまでに書いた3つのプランの内容を格安SIM(MVNO)と比較していきます。
データ容量ごとの料金で比較
まずはデータ容量ごとの月額料金を見てみます。
※今回の比較には電話の「かけ放題プラン」の料金は含んでおりません。
20GBの場合
まずは代表的なデータ容量「20GB」で比較してみます。
大手キャリアの格安プラン
povo(au)
→ 2,728円(税込)
povo2.0(au) 20GBトッピング
→ 2,700円(税込)
ahamo(docomo)
→ 2,970円(税込)
linemo(softbank)
→ 2,728円(税込)
格安SIM(MVNO)のプラン ※音声対応SIM
IIJmio
→ 2,068円(税込)
mineo
→ 2,178円(税込)
楽天モバイル(UN-LIMIT)
→ 2,178円(税込)
イオンモバイル
→ 2,398円(税込) など
この比較から、20GBでは大手キャリアのプランより格安SIM(MVNO)のほうが月額料金を抑えられる場合が多いということが分かります。
3GBの場合
linemoやpovo2.0のトッピングには3GBのプランも用意されているので、こちらも比較してみます。
大手キャリアの格安プラン
povo2.0(au) 3GBトッピング
→ 990円(税込)
linemo(softbank)
→ 990円(税込)
格安SIM(MVNO)のプラン ※音声対応SIM
OCNモバイルONE
→ 990円(税込)
楽天モバイルUN-LIMIT
→ 1,078円(税込)
イオンモバイル
→ 1,298円(税込) など
この比較から、3GBでは大手キャリアと格安SIM(MVNO)の料金は同じか、若干大手キャリアのほうが安いということが分かります。
20GBの料金は格安SIM(MVNO)のほうが安い場合が多い。
3GBの料金はほぼ同じか若干大手キャリアの方が安い傾向にある。
速度面やサポート面で比較
上記の料金比較だけでは判断が難しいので、速度面やサポート面でも比較してみます。
速度面
通信速度は大手キャリアの格安プラン(povo・ahamo・linemo)のほうが高速で安定しています。
しかし、私自身格安SIM(MVNO)を使用しておりますが、格安SIMでも普段使用するぶんには気にならないほどの通信速度は出ます。
速度にこだわりがあり、日中も外でガンガン通信したいという方は大手キャリアの格安プランのほうが良いのではないかと思います。
サポート面
個人的にはここが重要だと思っています。
はじめてのスマホ料金見直しでサポート面を不安に感じる方は多いのではないでしょうか?
格安プランの注意点 にも記載しましたが、大手キャリアのサポート面は非常によろしくありません。
その一方で、UQmobileやY!mobile、楽天モバイルやイオンモバイルなどの格安SIM(MVNO)は実店舗が多いので、直接乗り換えの相談なども受けることができ安心です。
また、格安SIM(MVNO)の場合は実店舗がなくても電話相談などのサポートがしっかりしている会社が多いです。
私がメインで使用しているOCNモバイルONEも電話対応が素晴らしいという印象を受けました。
サポート面を重視される方は格安SIM(MVNO)を選ばれることを強く推奨致します。
速度面は大手キャリアが有利。
サポート面は格安SIM(MVNO)が有利。
どちらを重視するかで選択が変わる。
まとめ
今回は大手キャリアの格安プランを紹介し、格安SIM(MVNO)とどちらが良いのか比較するという記事内容でした。
比較の内容から「料金・速度・サポート」のどの点を重視するかによって結果が変わるということが分かります。
結論。おすすめはこっち!
「人によって結果が変わる」では面白くないので一応自分の考えだけ最後に述べさせて頂きます。
個人的には大手キャリアの格安プランよりも格安SIM(MVNO)のほうが自分には合っていると感じています。
その理由は、格安SIMのほうが自分の状況にあわせたプランを細かく設定できるという点が大きいです。
(格安SIMは1GBごとにプランが設定されている場合もあり、プランの数が非常に多い。)
大手キャリアの場合は、プラン数が1つもしくは2つと非常に少ないので自分に最適なプランが組みにくくなっています。
※auは新たにpovo2.0のトッピング機能でその点を改善しようとしている。
また、大手キャリアの格安プランはサポートが受けにくいという点も大きなデメリットと言えるでしょう。
私はサポートが受けられるという点も含めて格安SIM(MVNO)に安心感を感じています。
これらの点から総合的に判断すると、個人的には格安SIM(MVNO)のほうが自分に合っているのではないかという結論になりました。
大手キャリアの格安プランを選ぶか、格安SIMを選ぶかは人それぞれ重視する内容によって異なります。
私が思う一番の重要ポイントは、スマホ料金の見直しを図るためにまずは「行動する」ということ。
デメリットは本当に少ないので、悩んでいる方はぜひアクションを起こしてみましょう!