こんにちは。
私は現在山奥で暮らしており、もう少しで3年が経とうとしています。
実際の「山暮らし」はどのようなものなのか。
今回は山暮らしのメリットを中心に、私が感じたことを書いてみようと思います。
・実際に住んで分かった山暮らしのメリット
私が山暮らしをはじめた理由
私は2019年の4月から山暮らしをはじめました。
それまでの約25年間は街中で暮らしていました。
山での生活を決断した理由はいくつかありますが、
一番の理由は仕事の花づくりに集中するため。
ちなみに、花づくりも移住と同じタイミング(2019年4月)から
スタートしています。
山暮らしのメリット
一見不便そうに見える山暮らしですが、
実際に住んでみることで、メリットがたくさんあることに気付くことが出来ました。
今回の記事ではメリットのみを5つ書いています。
※山暮らしのデメリットについては別の記事で紹介しているので、
そちらもあわせてご覧ください。
①自然が多く、夏場は涼しい
1つ目のメリットは、「自然の多さと涼しさ」です。
山間地ということで周りは自然だらけ。
自然が好きな方にとって、山暮らしはおすすめです。
また、自然の生み出す緑色にはリラックス効果があり、
ストレスを軽減させるとも言われています。
実際に緑に囲まれた生活をしていると、
確かにストレスなく快適な暮らしができているように思います。
30℃はほとんど超えない
山間地は標高が高いぶん気温も低いです。
もちろん場所にもよりますが、
私が住んでいる場所の気温を最寄りの山形市内と比べると、
日中は3〜4℃、夜は7〜8℃ほど涼しいです。
そのため、夏場はクーラーなしでの生活も可能です。
※扇風機はあったほうが良いです。
その一方で冬場は気温が低く、場所によっては大量の雪が降ります。
夏が快適なぶん冬は過酷であり、一長一短と言えるでしょう。
②旬の野菜や山菜が食べられる
2つ目のメリットは、「旬の野菜や山菜が食べられる」ということ。
山に住んでいる方は年配の方がほとんどです。
自分の農地を持っている方も多いので、
多くの方が自家用の野菜などを栽培しています。
実態としては、各家庭で消費しきれないほど大量に野菜を栽培される方が多く、
その余った野菜をお裾分けとして頂けることも多いです。
おかげで、野菜はほとんど買うことがなく常に新鮮なものを頂くことができています。
一方的に頂くばかりではいけないので「お返し」はすべきだと思いますので、
近隣の方々との関係性は市街地に住んでいた頃よりも重要となるでしょう。
春には山菜
春は山菜の季節。
山菜は農地に生えていることが多く、
野菜同様に農地の持ち主から山菜を頂ける機会が多いのも、山暮らしのメリットと言えるでしょう。
③土地や建物の値段が安い
3つ目のメリットは、「土地や建物の値段が安い」ということ。
山間部は過疎化が進み、土地や住宅の値段が非常に安いです。
極端な話ですが、街中で一軒家を建てる値段があれば山間地では豪邸を建てられます。
私は現在二階建ての一軒家で賃貸暮らしをしていますが、
家賃は毎月15,000円しかかかっていません。
かといってボロボロの家で毎日苦しみながら生活をしている訳ではないので、
住宅コストや生活コストを抑えたいという方に関しても山暮らしはオススメです。
山暮らしのメリット(精神面)
ここからは精神面についてのメリットです。
これだけで「山暮らしをして良かった」と思えるほど、
私にとっては大きなメリットになっています。
④人と比べなくなった(欲が消えた)
4つ目のメリットは、「人と比べなくなった」こと。
個人的には、これが一番大きな山暮らしのメリットに感じています。
山に移住してから、人と比べることがかなり減りました。
私自身、山へ移住する前はかなり周りの目を気にしてしまうタイプで、
それなりに高い服を買ったり、高い車を買ったりして自己満足していました。
今思えば、その頃は抱えていたストレスをそういったことで発散していたのだと思います。(自覚はありませんでした)
しかし、その感覚を持ったまま山に移住してまず感じたのは、
そもそも人が住んでいないということです。
だから、見せる人や比べる人がいない・・・。
山に住んでいるおじいちゃんにハイブランドの服を見せつけたところで、
「ハイカラな服着ったなぁ」(目新しい服を着てるなぁ)と一句唱えられて終わりです。
そうした苦渋を味わいながら山で生活しているうちに少しずつ考え方が変わり、
「結局、周りの目を気にしてそのようなもの(高い服や車など)を買っていたんだな」
と気付くことができました。
物の見方が変わった
もちろん考え方は人それぞれですが、
私の場合はそのような気付きがきっかけとなり、
「物の価値を他人からの印象で判断する」のではなく、
「その物が自分にとって本当に役に立つもの(価値のあるもの)なのか」を考えるようになりました。
欲が減り、周りの目を気にしなくなってから生活は劇的に改善したと思っています。
⑤自分のやりたいことに集中できるようになった
最後のメリットは、「集中力が上がった」ということ。
山に移住してから、自分のやりたいことに以前よりも集中できるようになりました。
山には人がほとんど住んでおらず、お店もほとんどありません。
人は欲望に忠実な生き物なので、
近くに人がいればその人に会いたくなるし、
近くにお店があればそのお店に入りたくなるものです。
ですが山奥に住んでいると周りには何もなく、
そこに辿り着くための距離も離れているので、欲に惑わされにくくなります。
これを孤独だとデメリットに感じる方もいるかと思うのですが、
私の場合はこれがきっかけで自分のやりたいことに集中できるようになり、
山暮らしをして良かったと思っています。
まとめ
山暮らしのメリット5選。いかがでしたでしょうか。
実際に住んでから分かりましたが、山暮らしのメリットは意外と多いです。
個人差はあるのかもしれませんが、精神面でのメリットが多いということにとても驚いています。
その一方で、山暮らしはデメリットもたくさんあります。
しかし、デメリットを上回るメリットがあると感じているからこそ、私は現在も山で暮らしています。
山暮らしが合う方と合わない方は大きく分かれるかと思いますので、
ぜひメリットとデメリットを見比べて頂き、参考にして頂ければと思います。
山暮らしに興味のある方にとって、この記事が一歩を踏み出すきっかけになればと思います。