こんにちは。
私は現在山奥で暮らしており、もう少しで3年が経とうとしています。
これまでこのブログでは山暮らしのメリットやデメリットについて、
それぞれ記事を書いてきました。
今回の記事ではそのメリットやデメリットのどちらにも当てはまらないような内容を、
「山暮らしのQ & A」として5つに厳選し、紹介させて頂きたいと思います。
・山暮らしをするうえで重要なQ & A5選
私が山暮らしをはじめた理由
私は2019年の4月から山暮らしをはじめました。
それまでの約25年間は街中で暮らしていました。
山での生活を決断した理由はいくつかありますが、
一番の理由は仕事の花づくりに集中するため。
ちなみに、花づくりも移住と同じタイミング(2019年4月)から
スタートしています。
山暮らしのQ & A
今回の記事では山暮らしのQ & Aを5つに厳選しました。
どれも山暮らしをするうえでは欠かせない内容になっています。
①電波はあるのか?
現代において、電波は生活に欠かせないものになりました。
電波が無ければ電話やインターネットを使用できないため、
電波の有無は非常に重要です。
たとえば、「山間部 = 電波が入らない」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
これに対して、実際に山暮らしをしていて感じるのは
「意外にも山間部は電波のある場所が多く、市街地とほぼ変わらない」ということです。
私の自宅周囲は全く問題なく電波が入りますが、
周囲に自宅のない道路など、場所によっては電波の弱い箇所があるような印象を受けました。
ちなみに私が仕事(花づくり)を行っている場所も、一部電波の入らないところがあります。
「ポツンと一軒家」というテレビ番組をご存知でしょうか?
この番組では、山奥に一軒だけ佇むような住宅の映像が流れることがあります。
このように周囲に住宅のないような場所に住みたいという方の場合は、
その場所に電波が通っていない(電波が非常に弱い)可能性があることを充分に考慮する必要があるでしょう。
逆を言えば、山間部でも近くに家が点在しているような場所であれば、電波のある可能性が高いです。
山暮らしにご興味のある方は「電波の有無や通信速度」も視野に入れ、
住みたい場所の電波リサーチを入念に行うことを推奨致します。
②買い物はどうするのか?
山間部には基本的にお店がありません。
そこで、どのようにして買い物を行っているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
私の場合はほぼ全ての買い物を通販で行うようにしています。
私の住んでいる山間部では、最寄りのスーパーやお店に行くまで車で20分ぐらいかかります。
移住したばかりの頃は「少し遠いなぁ」と思いつつ週1〜2回ほど下山して買い物に行っていましたが、
時間が経つに連れて「時間と体力をかけてまで買い物に行く必要があるんだろうか」と少しずつ考えるようになりました。
そこからは通販を積極的に活用することで買い物に行く回数を減らしています。
お店が遠い = デメリット にはならない?
私は山暮らしを始めてからおよそ1年間が経過するまで、
お店が遠いことをデメリットだと考えておりました。
ですが現在は、デメリットではなくメリットだと考えています。
これは私の場合、住んでいる場所に関係なく通販で買い物を行うためです。
私の場合は、お店までの距離が離れていることで「お店に行きたい」という欲を消すことができています。
そしてこれが必要なものだけを買うようになる(=節約に繋がる)というメリットになっています。
どうしてもお店に行かなければ購入できないもの
私が実際に足を運んで購入しているのは、車のガソリンぐらいです。
それ以外のものはほぼ全てインターネットを使用して購入しています。
10年ほど前までは「ネット通販は怪しい」という風潮がありましたが、
現在はそのようなことも改善され、
インターネットにおいてスピーディかつ安価で商品を購入できるようになりました。
1つ目のQ & Aに書いたように「電波」があれば山奥でも全く不自由なく暮らすことができると私は思っています。
③子育てはできるのか?
大前提として、私は子育ての経験がないのですが、
この疑問に対する私の答えはこのようになりました。
「住んでいる場所とその人の考え方によって異なる」
たとえば、学校の有無を例にして考えてみましょう。
私が住んでいる山間部には小学校・中学校がありましたが、2021年に閉校。
子供たちは現在、スクールバスを利用して登校しています。
山奥に学校があるかどうかは住んでいる地域によって異なります。
もし学校が無ければ、私の住んでいる地域のようにスクールバスを利用したり、親の送迎で学校に通わなければいけません。
また、子供は体調を崩しやすいという面もあるかと思われます。
山間部は基本的に病院がありませんので、通院の度に下山しなければいけません。
これらは負担(デメリット)になってしまうかと思われますが、
「山奥の自然の中で子供をのびのび育てたい」
と考えられる方ももちろんいるのではないかと思います。
これらから私の考えをまとめると、
「山間部での子育ては親の考え方次第」という結論になります。
ちなみに私個人の考えとしては、子供は山奥ではなく環境の整った市街地で育てたいと思っています。
山間部で子育てをしたいという方は、最寄りの学校や病院までの距離と交通手段を事前に調べておくことがとても重要だと思います。
④地域行事は多いのか?
山間部において、
「地区民との関わりが強すぎて窮屈だったり、地域行事で自分の時間が奪われる」
という話を聞いたことはないでしょうか?
正直私はこのような「地域の関わり」があまり得意なタイプではありません。
しかし、実際に山奥に住んでみると意外と窮屈には感じませんでした。
これは住んでいる山間部の地域によっても異なるかと思いますが、
私の住んでいる地域においては、そのような行事自体があまりありませんでした。
年に2〜3回程度、地区民で一斉に草刈りをしたり反省会をする程度です。
たしかに市街地と比べるとこのような行事は少し多いかと思います。
しかし年2〜3回程度ではあまり負担にもならず、個人的には許容範囲かなと感じています。
それを上回るほど山暮らしにはメリットもたくさんありますよ。
⑤家や土地はどのように探すのか?
※中古物件を購入もしくは賃貸するという前提で書いています。
「山暮らしに興味はあるけど、どうやって家を探したら良いのか分からない」
という声をたまに聞くことがあります。
基本的に家を購入する際は不動産屋を仲介しますが、
山間部の中古住宅(空き家)は不動産の物件リストに載っていないということも多いです。
そのため山間部の物件を見つけることは少し難しいと言えます。
解決策
不動産屋に聞くよりも実際にその地域に住んでいる方に話を伺ったり、
農協や支所などのある地域であれば実際に足を運んで尋ねてみることが
物件を見つけるための重要なポイントかと思います。
場合によっては、かなり安く物件を手に入れることができるかもしれません。
まとめ
山暮らしのQ & A5選。いかがでしたでしょうか。
移住前は不便だと思っていたことが、実際は不便ではなかったということもありました。
山暮らしに興味がある方にとって特に重要だと感じることは、
「移住前にその地域の情報を入念にリサーチしておく」ということです。
せっかく山暮らしを始めたのに、事前に想像していたものとは全く違ったということも山暮らしではあり得ますので、
事前の下調べが特に重要なように感じています。
山暮らしに興味のある方にとって、この記事が一歩を踏み出すきっかけになればと思います。